麻雀では「手を進めるために鳴く」「守備も視野に入れて鳴かない」の判断が勝敗に直結することがあります。
今回は、雀魂段位戦ルールで微差の3着目という状況で、下家・対面ともに仕掛けが入っているという“厳しい場面”。
このような状況で、出てきた牌(8 萬)を「鳴くかどうか?」という鳴き判断を問う問題です。
読者の皆さんも、自分だったらどう動くか、まず立ち止まって考えてみましょう。
問題

状況
・南1局で中盤気味
・微差の3着。
・下家はドラのポンと1索暗カンなのでほぼ聴牌
・対面の親は筒子の染め手気配
・上家はよくわからん
・対面から出た8萬を鳴くかどうか
考えるべきポイント:鳴き判断を支える観点
以下の観点を整理しておきましょう。鳴く/鳴かないを判断するためのフレームになります。
- 鳴いた場合の進行可能性・テンパイ形
例:8萬をポンし、3萬を切ると“5-8萬待ち”のテンパイができるという変化。
待ちの数としては5枚。 - 鳴きによるリスク(守備の弱化)
鳴いたあとの現物安全牌は7索のみ、通っていない筋が多いという状況。 - 場況・点差・順位の影響
微差の3着であるという“ラス回避ルール”のもとで、守り・攻めどちらが優先されるか。 - 対面・下家の仕掛け・リーチ可能性
対面の染め手・下家ほぼ聴牌という情報が鳴き判断に与えるプレッシャー。 - 打点・速度のバランス
鳴くことでテンパイ速度が上がるが、打点はどう変化するか、安全度はどうか。
選択肢の整理:あなたの打牌・鳴き判断は?
1、8萬をポンして3 萬を切る(鳴き進行)
- メリット:テンパイを取れて、待ちも5-8萬で5枚ある。
- デメリット:安全牌が限られ、下家・対面の仕掛けが激しい環境で危険度が上がる。
聴牌を取った時の3萬は誰にも通っていない。
2、スルーして手を進める(鳴かず)
- メリット:現物は8萬と7索。基本的にはオリに回るため自分のアガリはなし
- デメリット:テンパイはほぼしないため、下家・対面にアガられる可能性。
ツモられて結局点棒は失う可能性もある。
3、中間判断(鳴きはせず、しかし状況次第で手替え)
- メリット/デメリットは鳴きとスルーの中間。状況変化を見て動く。
何切る?
8萬をポンで鳴いて

解説

結果としては3萬で下家に放銃しました。
とはいえ下家にアガられればラスに転落。
ラス回避ルールで守備寄りになるのが主流とはいえ、ここは押さなきゃ結局ジリ貧になってそう。
だけど、よく考えたら1000点のアガリなので、そこまで点数は広がらなかったな、と。
押す理由については少し弱かったと反省。
改めて思ったこと
1000点の両面聴牌を取るより8萬スルーで8萬切って回るのが良さそうでした。
自分なりに考えたことをまとめます。
- まず、3着目・ラス回避がかかっている状況であるため、 守備重視の姿勢が基本になりやすい。
- 下家・対面ともに仕掛けが進んでおり、 放銃リスクが明確に高い。8萬鳴きによって安全牌を失う。
- 鳴いてテンパイを狙うことは魅力的だけど、テンパイしてもアガリまで至らなかった場合の負け圧が大きい。
- また、鳴きによって手が速くなる代わりに、現状の情報から「出てくる牌・通る筋」が少なく、安全度が低下しており、 期待値的にはマイナス寄りの選択と言えます。
- 以上を鑑み、鳴かずに手を進めつつ、下家・対面の動きを警戒しながらテンパイ・アガリを目指す方がリスク管理として優れていると判断しました。
- ただし条件が変われば判断も変わります。例えば「点差が大きく逆転を狙う必要がある」「安全牌が豊富にある」などなら鳴きも十分選択肢に入ります。
まとめと感想
今回の要点を整理します:
- 鳴き判断は「テンパイ速度・打点・安全度・他家の状況・点差」の五つをバランスよく見るべき。
- 守備重視の局面(特にラス回避・微差)では、鳴かない選択が勝負になることも多い。
- 安全牌・通る筋の少なさ/他家仕掛けの進行状況が“鳴き可否”の重要な判断材料になる。
さて、次にこのような局面に出会ったとき、あなたならどうしますか?
鳴きを選ぶなら、その理由は何か?スルーするなら、どこを重視したか?
ぜひ実戦または牌譜検討でこのドラフトのチェックリストを使って考えてみてください。
コメントやSNSであなたの判断も聞かせてもらえたら嬉しいです。



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