何切る問題 No.23

何切る問題

こんにちは。

雀の終盤、順位・点差・局面によっては「何を切るか」が勝敗を左右します。
本問は、南3局親番・12巡目、あなたは3着目で、トップ・2着との差や他家の仕掛け状況を踏まえて「どこを狙うか/どう守るか」を考える一打が問われる場面。
“9萬–4筒のシャボ + 58筒 の 1向聴”という手牌ですが、他家のポン・チーの状況、そして ラス前という重みが、打牌選択を難しくしています。

まずは、あなた自身ならどう切る/どう進めるか、じっくり考えてみてください。

何切る問題

状況

・南3局 親番 12巡目
・自分は3着 トップまで11,300点、2着まで3,100点、ラスまで4,800点
・上家が6索ポンの仕掛け
・下家が白ポンと3索チー
・自分は9萬4筒シャボと58筒の1向聴

判断すべきポイント

この一打/方針を決めるにあたって、以下の観点を整理します:

観点なぜ重要か
向聴数と待ちの形・枚数1向聴という進行具合。
聴牌までの手数・安定性をどう考えるか。
9萬が1枚
4筒が1枚
58筒が5枚
他家の仕掛け状況/放銃リスクポン・チーあり。
他家が早く動いているため、安全牌や放銃の可能性を考慮。
上家はタンヤオっぽくてドラは自分の赤5萬以外何も見えていない。
下家は最大で白混一赤で8,000まで見えそう。
点差・順位の意味3着目・ラス前。
トップは少し離れているが、2着と4着が近いので得点は重ねておきたい。
重ねることができれば次局でトップも見えるかも
手牌の構成可能性(打点・待ちの変化)今の形のままか、手替わりで強い形を狙うか。
待ちの枚数はシャボの部分が少なく弱い。9萬を切って萬子の中ぶくれを育てていく方が上がりやすそう
速度 vs 安全 vs 打点攻めるか守るか、どの軸を重視するかを決める必要性。

選択肢の整理 — 可能な打牌とそれぞれの評価

以下のような選択肢が考えられます:

選択肢メリットデメリット
① 9萬上家の現物、かつ下家の混一には当たらない。
2向聴に戻るものの、自分はタンヤオに向かえるので攻守を備えた1打
向聴数を落とすので速度が落ちる
② 8索現状維持。
1向聴キープなので速度が速い
シャボが残った場合、アガリ枚数が少ない

何切る

ポイント

私がこの局面で選ぶとしたら 「①9萬」 選択を推します。理由は以下の通り:

  • 今の待ち(シャボ)は弱いため、最終的な待ちにはしたくない。
  • 2着と4着が近いので自分のアガリがあればトップも見えてくる。
  • ある程度の放銃リスクを回避しつつアガリを目指していきたい
  • ラス親・12巡目という状況では、焦らず落ち着いて手を整えて攻めの姿勢もキープしたい

似たような局面に使えるチェックリスト

似たような「ラス前/他家仕掛けあり/1向聴」で迷う状況に出会ったとき、以下の項目をチェックしてください:

  • 向聴数と待ちの強さ(枚数・出やすさ)
  • 他家の仕掛け状況・捨て牌の流れ・安全牌の有無
  • 自分の順位・点差・親子関係
  • 手替わりの可能性(良形・多面待ち)
  • 優先すべき価値観:「速さ」「安定」「安全」のどれか

このチェックリストを頭に入れておけば、「何切る」だけでなく「どう進めるか」の判断がより論理的になります。

まとめ

今回の要点を整理します:

  • ラス前・他家仕掛けありの1向聴は、速攻・良形・守備のどれを優先するかで判断が大きく分かれる。
  • 安易な速攻は放銃リスクを抱えるが、守備的すぎると逆転の芽を摘むことにも。
  • 手替わりや場況、点差・順位状況を冷静に分析して、自分の優先軸を持つことが重要。

さて、あなたならこの局面で何を切りますか? どこを目指しますか?
その理由も一緒に考えてみてください。

実戦や牌譜検討で、ぜひあなたの判断を振り返してみてほしいです。

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